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消えるブゥ (2)

童話 消えるブゥ (1)

ブゥが歩いていくと小川が見えてきました。

小川のわきまで行くと、ブゥは水面を覗き込みました。と「ねぇ!ねぇ!」と話かけてくる声が聞こえます。

「君?かっぱ?ねぇねぇねぇねぇっ、かっぱの子なのっ?」
振り向くとブゥの後ろにこどものかっぱが、きゅうりを持って立っていました。

『ブ…‥。なに?』

挿絵 by nutschocoさん

 きゅっきゅっきゅ~♪
 きゅうり好きっ!
 きゅっきゅっきゅ~♪ かっぱ巻きっ!
かっぱのこどもは楽しそうに歌ってます。

『ブゥはブゥだよ。』
「ふぅん。あのね、おいらはかっぱだよ?お相撲にする?それともぐるぐるダイビング?あのね!これはきゅうり。」

ブゥはなんとなく、このこどものかっぱにイライラしてしっぽがぱたぱたしてきました。

「このきゅうりはね、そら豆よりおいしいからおいら好きだよっ。見てみる?ねぇ見てみる?」

かっぱの子が、両手できゅうりを持って目の前に差し出してきたので、ブゥはなんとなくきゅうりの真ん中を、ちいさくて黒い足で「ぽきっ」と折ってしまいました!

「きゅっ…」二本に別れたきゅうりを見つめながら、かっぱの子はびっくりしています。

ブゥは泣かれると面倒なので、かっぱの子をほうっておいて、しっぽをくるりとさせて、小さくてまっ黒な足でプクプク歩きだしました。

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どうして、きゅうりを折ってしまったんだろう?
自分の話を聞いてくれないと、嫌なのかな?

ブゥの、まっ黒な後ろ足が、少し透けたような気がしました。

考えながら、ブゥが小さな石の橋のたもとまで来たとき「ケロケロ。」とかわいい声が聞こえてきたのでした。

続く。
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ケロケロ。
キュウリキュウリ。
挿絵募集中

by ikkyuu_as_cousaku | 2005-06-03 12:02 | 童話