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小沢健二 - 愛し愛されて生きるのさ ~ Love is what we need ~

PV小沢健二 - 愛し愛されていきるのさ


7月の終わりだった。地下鉄の駅から階段をのぼると、雨はあがっていた。

地下鉄の駅出口のひさしから、外に踏み出すと、外は晴れていて、アスファルトの歩道はさっきまで降っていたとおり雨で濡れていたけど、水溜りに映る空は青い。いつもの空よりも、少しだけ青みが濃い気がする。

家から電車に乗るときに、振り出した夕立ちは、私鉄が地上を走っているうちは降っていた。電車が地下を走っているうちに、雨はあがったんだ、傘持ってこなくてよかったって思った。傘を持ち歩くのはきらい。

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その頃バイトしていた会社に行って、ちょっと用事をすませて、今日は帰っていいですか?って聞いたら、今日はヒマだしいいよって言われたので、また地下鉄の駅に向かって会社を後にした。今日は授業もないし早く帰りたかったしいいや。

地下鉄の駅に向かう途中には、公園があって、そこの向かいにはすごく大きいホテルがある。というか、このあたりは、大きいホテルがたくさんある。で、公園に行く前に通りかかる大きなオフィスビルの1階にはコンビニが入っているんだけど、そのコンビニで雑誌を見たりしているうちに、彼女の事を思い出したので、携帯をかけてみたけどでなかった。

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公園の入り口から、ホテルへと抜ける道には、森のように大きな木が沢山生えている階段がある。雨があがったばかりだから、風が吹くと、木の葉から雨が落ちてくる。木の間から見上げると、もう空は青じゃなくて、青にうすいピンクを少しだけ混ぜたような色になっていた。MDを聞きながら、階段をジャンプしながら下りていくと、なんかしきりに彼女の事が頭に浮かぶので、昨日もけっこう夜遅くまで一緒だったけど、で、さっき電話したばっかだけど、もう一回、電話をしてみた。

風が気持ちいい。彼女は、電話にでたけど、まだ寝てたみたいでまた近くから電話してって言っていた。いつまで寝てんだよ。と思ったけど、ま、公園には誰もいないし、雨のせいで、いろいろなものの色が少しずつ濃くて、それは、僕にしかわからないかもしれないけど、とてもわくわくした。だんだんと色を変える空の下でこの公園に一人で、これから彼女に会えると思って、風に吹かれながら歩くのは本当に、幸せなんだけど、これは他の人にはわからない感じなんだろう。

ホテルの前の道路には、八重桜が街路樹として植えられていて、反対側は、サルスベリになっている。サルスベリのピンクの花は、下からみるとキレイだ。雨に濡れてサルスベリの樹の表面のグラデーションが少しだけ、普段よりもハッキリしていた。

地下鉄の駅は、冷房が効いている。電車の車内も冷房が効きすぎている。あまり、人がいないけれど、席にはすわらずに進行方向の右側のドアのところに立っていた。地下鉄とJR、私鉄のターミナルを地下鉄は幾駅か過ぎて、電車は地上に出た。


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大きな川がホームから見えるその駅で降りると、駅前から河原の方へと歩いた。
河原には、人が出始めていた。夕方になってだいぶ涼しくなってきたからかもしれないけど、空は、もうピンクが主で、どちらかといえばもうオレンジかもしれないけど、いろいろなものが普段と違った感じの色になっていた、そういえば電話をしなきゃいけない。彼女に電話をすると、もう起きていた。あともうちょっとで着くから、どこ行くか考えといてって言って電話を切った。

夕焼けの河原には、さっき公園で吹いていたような風が吹いていて、気持ちがいいんだけど、それ以上にテンションはあがっていて、なんでそんなにテンションが高いのかわからないし、絶対聞かれるなと思ったので、理由を考えてみたけど、見つからなかった。

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河原には、そう、けっこう人がいて、たぶんそれは、10年前も、20年前もいたんだと思う。夕立が上がって、涼しくなって、夕焼けの空がキレイで、しかも用事が特になくて、会いたい人がいる夕方なんてよく考えたら、年に何回もあることじゃない、んじゃないかな。でも、突然誰か(というか彼女ね)に会いたくなっただけ、っていう感じでテンションが高い理由はいいかと思った。

確かに、僕たちは時に悩んだり、傷ついたりもするし、嫌な事もある。あったし、これからだってあると思うけど、こういう美しくて素晴らしい瞬間だってこれからもあるはずだし、そういうことを共有できる人がいるのは本当に素晴らしいなと、多分、僕はそのとき感じたんだと思う。photo by らへんさん

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彼女の住む部屋はもうすぐ、土手にあるサイクリングロードから入り口が見えるマンションだから、また電話をして、もう降りてきてって言おうと思って、もうオレンジにピンクを混ぜたような夕焼けの光が作る影を見ながら、僕は携帯を手にとって、河原の土手の階段を登った。


PV

カゴメ野菜生活 CF*視聴可 ⇒Sweet Family 篇   Sweet Lovers 篇

愛し愛されて生きるのさ はLifeの一曲目。そう、CDをかけると最初にこの曲がかかります。
前の「強い気持ち・強い愛 ~ Metropolitan Love Affair ~ 」の時もそうだけど、これも94年当の感じを思い出して書いてみました。

【第8回恋文企画・届けこの想い!】にTB

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 第8回主催: Rosslyn Papers (by raphie)

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小沢健二 - 愛し愛されて生きるのさ ~ Love is what we need ~

■作詞・作曲・編曲:小沢 健二

■1994.07.20 Release TODT-3254

■東芝EMI株式会社

※小沢健二の「愛し愛されて生きるのさ ~ Love is what we need ~」を聴くなら、Lifeをお買い求め下さい。→amazon
■Links
Virjin Music Co.
KENJI OZAWA OFFICIAL WEB SITE
■歌詞


愛し愛されて生きるのさ ~ Love is what we need ~



とおり雨がコンクリートを染めてゆくのさ 僕らの心の中へも浸みこむようさ
この通りの向こう側 水をはねて誰か走る
夕方に簡単に雨が上がったその後で お茶でも飲みに行こうなんて電話をかけて
駅からの道を行く 君の住む部屋へと急ぐ


いつだって可笑しいほど誰もが誰か愛し愛されて生きるのさ
それだけがただ僕らを悩める時にも未来の世界へ連れてく


ナ~ンにも見えない夜空仰向けて見てた そっと手をのばせば僕らは手をつなげたさ
けどそんな時は過ぎて 大人になりずいぶん経つ


ふてくされてばかりの10代をすぎ分別もついて齢をとり
夢から夢といつも醒めぬまま僕らは未来の世界へ駆けてく


月が輝く夜空が待ってる夕べさ 突然ほんのちょっと誰かに会いたくなるのさ
そんな言い訳を用意して 君の住む部屋へと急ぐ


*家族や友人たちと 並木道を歩くように 曲がり角を曲がるよう
*僕らは何処へ行くのだろうかと 何度も口に出してみたり
*熱心に考え 深夜に恋人のことを思って
*誰かのために祈るような そんな気にもなるのかななんて考えたりもするけど


10年前の僕らは胸をいためて「いとしのエリー」なて聴いてた
ふぞろいな心はまだいまでも僕らをやるせなく悩ませるのさ


まぶしげにきっと彼女はまつげをふせて ほんのちょっと息を切らせて走って降りてくる
大きな川を渡る橋が見える場所を歩く


いつだって可笑しいほど誰もが誰か愛し愛されて生きるのさ
それだけがただ僕らを悩める時にも未来の世界へ連れてく

月が輝く夜空が待ってる夕べさ 突然ほんのちょっと誰かに会いたくなるのさ
そんな言い訳を用意して 君の住む部屋へと急ぐ

Uh ah

by ikkyuu_as_cousaku | 2005-02-20 06:32 | PV